夜と朝を同時に見つめたときに生まれたもの
「夜と朝をめぐって」
朝も夜も
2人で一つ、表裏一体。
ある時期、私は「自分の中にあるもの」をそのまま見つめたいと思っていました。
明るいものだけでも、暗いものだけでもなく、その両方を含めて。
楽しいことも悲しいことも
朝が来て、夜が来るように
表裏一体だなと感じることが多くありました。
究極、出来事自体には良いも悪いもなくて
それを受け取る自分の中で「意味」が生まれているだけなのかもしれないと
(これはあくまで当時の私の感覚です)
それを分けるのではなく、同時に存在させたらどうなるのか。
そんな感覚から、この一枚は生まれました。
後から振り返ると、この一枚は、
ただの作品ではなく、ひとつの分岐点だったように思います。

それまでの私は、どちらかと言えば「光」や「優しさ」に寄せて描いていました。
その作品達は描いていて私自身が癒されて
絵から生きる力をもらえるような気持ちになる作品達でした。
でもこのとき初めて、もう一つの側面からも目を逸らさずにいた作品も描きたいと思ったんです。
この感覚を経てから、描き方そのものが少しずつ変わっていきました。
明るさか、暗さか、ではなく、
その間にあるものを見つめるようになっていきました。
この「夜と朝をめぐって」という作品は
答えを出すためのものではなく
「そのまま存在している状態」を描いたもので
この絵は「どちらかを選ばなくていいよ」と
許してくれるような感覚があります
もしどこかに引っかかるものがあれば、そのまま残してもらえたら嬉しいです。
S4サイズ(333×333mm)
アクリル、コラージュ、キャンバス
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