Moka Yoshino

デザインとアートの違い

こんにちは、絵描きの吉乃モカです。

皆さんはデザインとアートの違いってご存じですか?

 

一見するとよく似てる両者

実は本質的に全く違うものなんです。

 

それでは両者の違いを見ていきましょう

 

 

デザインとは答えを出すこと

デザインのイメージ

デザインは機能や目的を追求しながら

問題を解決するための創造的なプロセスです。

 

例えば

製品や建築物、ロゴ、広告などがデザインの対象として挙げられます。

 

 

くまモンなどもその一例で

 

例えばくまモンがとぼけた表情なのは

他官公庁のキャラクターが正統派であるのに対抗して

よりインパクトを与えるため

 

そして熊本城が黒を基調にしているためにキャラクターの色を黒く

 

といったように

 

熊本県を印象づけるという目的のために

「くまモン」というキャラクターのデザインが誕生したという訳なのです。

 

デザイナーは

その場のニーズや目的に合った解決策を提供するために、デザインを行います。

現実的な問題に対して、解決策を創造することがデザインの目的です。

 

つまりデザイン=答えを出すということ

なのです。

 

 

また、昨今ではビジネスにおいて

デザイン経営という取り組みがあり

デザインを企業の

経営戦略の中心に置いて経営していくという手法です。

 

これはまさにデザインの答えを出す力というものを活かしたもので

デザインの観点から

この会社の目的は何なのか

それを見てイメージとしてどうしたら伝わるのか

それをロゴ、製品だけでなく

目的のための効率的、合理的なシステムとしての方法の模索など

場合によっては会社全体の取り組みにまで影響を及ぼします。

 

 

アートとは問題を提起すること

画家

 

 

一方、アートは、創造的表現を通じて自分自身を表現することを目的としています。

 

それは言わば作り手の哲学が反映されたものでもあります。

 

芸術家は、自分自身の内面や感情を表現するために

絵画、彫刻、音楽、詩、演劇などを制作します。

アートには、それ自体に独自の美学、価値があるのです。

 

この「独自である」という事は重要で

なぜなら芸術家自身が体感した観点から作品が生まれることで

鑑賞者にその観点の刺激がもたらされ、追体験できるからです。

 

アートは社会的な問題を

直接的に解決することはできないかもしれません。

 

ですが過去や現在、未来において

鑑賞者自身が気付かなかった価値観をあぶり出し

それによって深い思考や気づきを鑑賞者に促すことができます。

 

制作者と作品、そして鑑賞者がお互いに作用し合うことで

精神的、感覚的な心の動きを得ようとする活動そのもの

 

それら一連の活動が起こるため

アート=問題を提起する役割ともいえます

 

デザインとアートはどちらが優れているのか

クレヨン 色々

 

 

このようにどちらも違った役割があり

本質的に違う存在のため

比較する事は難しいでしょう。

 

ですが

もしデザインがなければ社会的問題の解決は遅れ

アートがなければ社会的課題の問いかけが生まれない可能性があります。

アートもデザインもどちらも私達にとっては

欠かす事のできない大切な存在なのです。

 

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